10年以上前から日立のHD6301のプログラミングをするのが夢でした。このたび2年前に購入していたSBC6303をようやく完成させることができました。
SBC6303とは
電脳伝説さん設計のルーズキットです。
モトローラMC6801/6803あるいはそれをCMOS化した日立のHD6301/6303を使用してシングルボードコンピュータを作ることができます。
ROMraボードの製作
ROMraボードはレトロな雰囲気さん設計のメモリボードです。
二階建てにすることで、ROMソケットにRAMも配置できるようにしてあります。SBC6303はRAMを別基板で増設しなければならないのですが、このボードを使えばハンダ付け作業を減らせます。
基板にジャンパー配線したりするのが苦手なので、なんとかSBC本体にはジャンパーしないで済む方法を考えました。通常のSRAMとEEPROMであれば下のようなピン配置になると思います。
どうやら書き込み信号とセレクト信号をROMとRAMで分離して、別々につなげてあげれば良さそうです。
そこで、秋月電子のICクリップ(P-11774)やスルホール用テストワイヤ(C-09830)を使って必要な制御信号を取り出し、ボードには接続端子を用意することにしました。
ブレッドボード配線タイプのユニバーサル基板(P12356)を使用して、なるべく配線の手間を減らします。
おかげでジャンパー線は3本で済みました。
丸ピンソケットを接続端子とします。せっかくなのでEEPROMの制御信号も取り付けられるようにしましたが、これは意味がありませんでした。
ZIFソケットを介してEEPROMを取り付ければ完成です。
SBC6303とROMraボードの接続
あとはICクリップとテストワイヤでそれぞれの制御線をつなぎます。
- 拡張コネクタの
!WR
あるいは74HC00の6ピン → RAMの!WE
につなぐ - 74HC138の15ピン → RAMの
!CE1
につなぐ
以上でROM 8KB、RAM 8KBのシングルボードコンピュータの完成です。
購入してからずいぶん時間が経ってしまいましたが、ようやく68系のプログラミングを楽しむことができそうです。
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